通関士試験に受験資格はある?年齢・学歴・実務経験・国籍の条件

学生・社会人・シニアが通関士試験の受験案内を確認するイメージ 基本情報

通関士試験には、学歴・年齢・経歴・国籍による受験制限がありません。大学生や高校卒業後の人、貿易実務が未経験の人、外国籍の人も受験できます。

ただし、「誰でも受験できること」と「一部科目の免除を受けられること」、「試験合格後に通関士として働けること」は別です。この記事では、第60回通関士試験受験案内をもとに、受験資格と混同しやすい条件を整理します。

結論:通関士試験は受験資格の制限がない

確認項目 受験できるか 注意点
学歴 制限なし 大学・専門学校等の卒業は不要
年齢 制限なし 年齢だけを理由に受験できなくなる規定はない
実務経験 制限なし 未経験でも全科目を受験できる
国籍 制限なし 外国籍の人は願書の氏名表記等を受験案内で確認する
居住地 受験地は選択できる 受験票等を受け取れる日本国内の住所が必要

財務省の第60回通関士試験受験案内には、学歴、年齢、経歴、国籍等について制限がなく、誰でも受験できると明記されています。受験資格がないことを、科目免除や就職時の条件と混同しないことが大切です。

大学生・高卒・未経験でも受験できる

大学生・高校生

在学中でも受験できます。特定の学校や学部を卒業している必要はありません。ただし、試験範囲には通関業法、関税法等、通関実務が含まれます。法律や貿易を初めて学ぶ場合は、受験資格よりも学習時間を継続できるかを確認してください。

高卒・専門学校卒・大学中退

最終学歴による制限はありません。学歴を理由に受験を諦める必要はなく、試験では受験年度の出題範囲に対する知識と解答力が問われます。

貿易・通関の実務未経験者

通関業者や物流会社で働いた経験がなくても、全3科目を受験できます。未経験者は、専門用語を覚えるだけでなく、計算問題と輸出入申告書の演習を早い段階から始めるのが現実的です。学習の全体像は通関士試験の勉強ロードマップで整理しています。

外国籍・海外居住者

国籍による受験制限はありません。第60回受験案内では、外国籍の人はパスポートに記載されたアルファベットで氏名を記載するよう案内されています。また、受験票と合格証書は願書の国内住所へ送付されるため、海外居住者は受け取り可能な日本国内の住所を記載する必要があります。

実際の提出書類や記載方法は年度によって変わる可能性があります。受験する回の受験案内と、提出先となる税関の案内を確認してください。

実務経験が必要なのは「受験」ではなく科目免除

実務経験がない人でも受験できます。一方、通関業務等に一定期間従事した人には、申請により試験科目の一部が免除される制度があります。

対象となる経験 従事期間 免除される科目
通関業者の通関業務、または官庁の関税その他通関に関する事務 通算15年以上 関税法等・通関実務
通関業者の通関業務、または官庁の通関事務 通算5年以上 通関実務

勤務年数が長ければ自動的に免除されるわけではありません。自己判断を要しない単純な入力、使送、貨物の内容点検等は、免除期間の対象となる業務に含まれないと案内されています。初めて免除を受ける場合は申請書と勤務先等の証明書が必要です。詳しくは通関士試験の科目免除で確認してください。

試験合格だけで通関士として働けるわけではない

受験資格に制限がないことと、合格後すぐに「通関士」として通関業務へ従事できることも別です。

税関のカスタムスアンサー「通関士になるには」によると、通関士として通関業務に従事するには、国家試験への合格に加え、勤務先の通関業者による申請に基づく財務大臣の確認が必要です。

  1. 通関士試験に合格する
  2. 通関業者へ勤務する
  3. 勤務先が財務大臣へ確認の申請を行う
  4. 確認後、通関士として通関業務に従事する

受験から就職・確認までの全体像は通関士になるには、合格後の会社側の手続きは通関士登録の手続きで詳しく解説しています。

第60回試験は申込受付を終了している

2026年9月9日時点で、第60回通関士試験の通常申込と熊本地震に伴う特例申込は終了しています。第60回の試験日は2026年10月4日、税関ホームページでの合格発表は11月10日の予定です。

受験資格の条件は満たしていても、受付期間を過ぎるとその回には申し込めません。次回受験を考える人は、税関の通関士試験ページで新しい公告と受験案内が公開されてから、日程・手数料・提出方法を確認してください。

受験を決めたら確認する3つのこと

1.全科目受験か、科目免除の対象か

実務未経験者は全3科目を受験します。業務経験がある人は、勤務先が証明できる業務内容と期間を早めに確認してください。

2.独学か通信講座か

受験資格は同じでも、必要な学習環境は人によって異なります。自分で教材・法改正・進捗を管理できる人は独学、学習範囲や質問環境を外部に置きたい人は通信講座が候補です。

3.次回の公告と受付期間

試験は原則として年1回です。過年度のブログや検索結果だけで判断せず、受験する年度の税関公式ページで、試験日、受付期間、手数料、提出先、会場を確認してください。

よくある質問

通関士試験に年齢制限はありますか?

ありません。第60回受験案内は、年齢を含む受験制限がないとしています。

実務経験がゼロでも受験できますか?

受験できます。実務経験は受験条件ではありません。5年・15年の業務経験は、要件を満たして申請した場合の科目免除に関係します。

外国籍でも受験できますか?

国籍による制限はありません。ただし、氏名表記と受験票・合格証書を受け取る国内住所について、受験年度の案内を確認してください。

合格すればすぐ通関士を名乗れますか?

試験合格だけで、勤務先において通関士として通関業務へ従事できるわけではありません。通関業者の申請に基づく財務大臣の確認が必要です。

まとめ:受験資格より、申込時期と学習準備を確認する

  • 学歴・年齢・経歴・国籍による受験制限はない
  • 大学生、高卒、実務未経験者、外国籍の人も受験できる
  • 5年・15年の実務経験は受験資格ではなく科目免除の要件
  • 合格後に通関士として働くには、勤務先を通じた財務大臣の確認が必要
  • 受験する回の公告、受験案内、受付期間を税関公式で確認する

受験資格に問題がないと分かったら、次は試験日から逆算して学習方法を決めます。全体の日程・科目・受験料は通関士試験ガイド、教材選びは通関士テキスト・問題集おすすめ5冊を確認してください。

公式情報確認日:2026年9月9日。受験時は、財務省・税関が公開する該当年度の受験案内を再確認してください。

確認した公式情報

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