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通関士試験の電卓は、関数の多さではなく「公式条件を満たすこと」「普段から同じ機種で練習できること」で選びます。第60回試験では、電卓を使えるのは第3科目の通関実務だけです。計算機能のみ、表示部分がおおむね水平、電源内蔵式という条件があり、関数電卓や文字入力・プログラム機能のある機種は使えません。
すでに条件を満たす電卓を持っているなら、買い替えは必須ではありません。これから用意する人は、12桁表示、卓上で滑りにくい大きさ、押し間違いを減らせるキー、電池と太陽電池の2電源を目安にすると選びやすくなります。
この記事では、2026年9月7日時点の第60回通関士試験受験案内と各メーカー公式仕様を基に、使用条件、候補機種、購入後の練習方法を整理します。税関が特定機種を推奨・認定しているわけではないため、最終的には手元の実機の全機能を受験案内と照合してください。
通関士試験用の電卓を選ぶ結論
| 現在の状況 | 選び方 | 次にすること |
|---|---|---|
| 一般電卓を持っている | 公式条件を満たせば、そのまま使う | 全キーと機能を受験案内8ページで照合 |
| これから購入する | 12桁・卓上型・2電源・早打ち対応を目安にする | 手の大きさとキー配列が合う機種を選ぶ |
| 関数電卓しか持っていない | 試験では使えないため一般電卓を用意する | 本番と同じ電卓で過去問演習を始める |
| 使用可否に迷う | 商品名や口コミだけで判断しない | 管轄税関へ実機の機能を具体的に照会する |
機種選びより先に、通関士試験の持ち物と当日の注意点も確認してください。電卓は会場で貸与されないため、前日ではなく過去問演習を始める段階で用意します。
第60回通関士試験で使える電卓の条件
受験案内が示す基本条件は次の3点です。
- 計算機能のみを持つこと
- 数値の表示部分がおおむね水平であること
- 電源内蔵式であること
使える機能の例
四則計算、平方根、パーセント、数値メモリ、GT、税計算、時間・日数計算、レート換算、アンサーチェック、ラウンド・小数点セレクターなどは、受験案内で使用できる機能の例に挙げられています。税計算や検算キーがあるだけで不可になるわけではありません。
使えない機能の例
プログラムの入力・記憶、漢字・カナ・英字の入力、関数電卓、紙への記録、消音できない音、電子手帳の機能は認められていません。RUN、EXE、PROG、sin、cos、tanなど、受験案内が使用不可の例として示すキーがある機種は避けます。
「簿記用」「実務用」と書かれていても、自動的に通関士試験で使えるとは限りません。同じシリーズでも型番や機能が異なるため、購入画面の説明だけでなくメーカー仕様と実機を確認してください。
通関士試験の電卓を選ぶ5つの基準
1.12桁表示
公式に必要桁数の指定はありませんが、課税価格や税額の計算で桁が増えても表示を確認しやすい12桁が実用的です。10桁でも直ちに使用不可ではありませんが、これから購入するなら12桁を基準にすると買い直しを避けやすくなります。
2.手に合う卓上サイズ
小さすぎる電卓は隣のキーを押しやすく、大きすぎる電卓は持ち運びにくくなります。幅10〜13cm程度の卓上型を目安に、数字キーへ自然に指が届くか確認します。数字の「0」「00」と、加減乗除キーの位置も機種ごとに異なります。
3.早打ち対応と滑り止め
キーロールオーバーは、先に押したキーから指を離し切る前に次のキーを押しても入力を受け付ける仕組みです。高速入力を競う必要はありませんが、過去問で慌てたときの入力抜けを減らす助けになります。机上で本体が動きにくいゴム足も確認します。
4.太陽電池と内蔵電池の2電源
試験中の電池切れリスクを下げるため、太陽電池と内蔵電池を併用する機種が扱いやすい選択肢です。ただし、購入直後でも長期在庫品や使用環境で状態は異なります。本番前に表示が薄くないか、キー入力が途切れないかを確認してください。
5.練習から本番まで同じ配列
メーカーが変わると、クリア、メモリ、小数点、GTなどの位置や操作が変わります。本番直前に高機能機へ替えるより、普段の過去問で使い慣れた機種を持ち込む方が安全です。
通関士試験用の電卓候補3機種
以下は、メーカー公式仕様で12桁、卓上向け、2電源を確認できた候補です。使用可能機種として税関が認定した一覧ではありません。購入前と試験前に、型番と全機能を必ず再確認してください。価格と在庫は変動するため掲載していません。
| 機種 | 大きさ・重さ | 選ぶ目安 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| カシオ JS-20DC-BU | 幅107×奥行174.5×高さ24.2mm・約210g | 薄めの本体、3キーロールオーバーを重視 | 日数・時間計算など全機能を受験案内と照合 |
| シャープ EL-N942C-X | 幅112×奥行181×高さ35mm・約202g | 大きなキー、検算、サイレントキーを重視 | 似た型番があるため末尾まで確認 |
| キヤノン HS-1220TUG | 幅130×奥行179.5×高さ37.5mm・約208g | 幅広の本体と大きな表示を重視 | 千万単位・時間計算など全機能を照合 |
カシオ JS-20DC-BU
カシオ公式では、12桁表示、太陽電池と内蔵電池の2電源、3キーロールオーバー、日数・時間計算、GT、税計算などを案内しています。幅107mmのジャストタイプで、幅広すぎない卓上型を選びたい人の候補です。
シャープ EL-N942C-X
シャープ公式では、12桁表示、2キーロールオーバー、大型キー、アンサーチェック、サイレントキー、太陽電池と内蔵電池の2電源などを案内しています。キーの押しやすさと静かさを比べたい人の候補です。
キヤノン HS-1220TUG
キヤノン公式では、12桁表示、2電源、キーロールオーバー、GT、時間計算、千万単位表示などを案内しています。3機種の中では幅が広く、表示とキーの大きさを優先する人の候補です。
※各リンク先は型番の検索結果です。出品者、色違い、後継・類似型番を含む場合があります。購入前にメーカー名と型番が完全に一致することを確認してください。
電卓を買った後の練習方法
最初にクリア操作とキー配列を確認する
電源を入れ、クリア、桁下げ、小数点、メモリ、GTの操作を説明書で確認します。自己流でキーを増やすより、通関実務で使う操作だけを確実にします。
過去問では式を紙に残す
電卓だけで計算すると、誤答したときに原因を追えません。問題用紙へ式、端数処理、単位を書き、入力ミスと考え方のミスを分けて復習します。計算問題の解き方は、通関実務の選択式・択一式・計算式対策で確認できます。
本番と同じ時間で使う
第60回の通関実務は13時50分から15時30分までの100分です。過去問や模試では同じ電卓を使い、問題を読む、式を書く、入力する、見直す流れまで時間内に練習します。直前の実戦確認には、通関士模試の選び方も役立ちます。
予備機を持つなら同じ型番にする
受験案内は、会場で電卓を貸与しないとしています。故障が不安で予備を用意する場合は、配列が同じ型番にすると交換後の操作ミスを減らせます。予備機も前日までに動作を確認してください。
よくある質問
税計算キーや検算機能がある電卓は使えますか?
受験案内では、税計算とアンサーチェックを使用できる機能の例に挙げています。ただし、その電卓に文字入力、プログラム、関数など別の使用不可機能がないことも確認してください。
関数電卓は使えますか?
使えません。sin、cos、tanなどの関数キーがある機種は避け、計算機能のみの一般電卓を用意します。
電卓は2台持ち込めますか?
第60回受験案内は電卓の貸与がないことを示していますが、持込台数を本文で明確に指定していません。予備機を持ち込みたい場合は、自己判断せず受験地を管轄する税関へ事前に確認してください。
家にある電卓が使えるか分かりません
本体の裏面で型番を確認し、メーカー公式の仕様表と受験案内8ページを照合します。それでも判断できない機能がある場合は、型番と該当キーを伝えて管轄税関へ確認してください。
まとめ|機種より先に公式条件と使い慣れを確認する
通関士試験用の電卓は、12桁の卓上型、2電源、押しやすいキーを目安に選びます。ただし、最優先は第60回受験案内の条件を満たすことです。メーカーや価格だけで使用可否を決めないでください。
- すでに条件を満たす電卓があれば買い替えは不要
- これから買うなら12桁・卓上型・2電源を基準にする
- 関数・文字入力・プログラム機能のある機種は避ける
- 購入後は過去問から本番まで同じ機種を使う
- 迷った機能は管轄税関へ具体的に確認する
電卓以外の筆記用具、時計、受験票、昼食、会場到着時刻は、通関士試験の持ち物チェックリストでまとめて確認できます。
主な確認先(2026年9月7日):財務省・税関「第60回通関士試験」、第60回通関士試験受験案内、カシオ・シャープ・キヤノンの各製品公式仕様

