いよいよ通関士試験まで、残り4日となりました。
このブログを読んでくださっているあなたは、長い期間、多くのものを犠牲にしながら学習を続けてこられたことと思います。
「本当に合格できるだろうか…」
「まだ、あれもこれもやり残している気がする…」
期待と同時に、大きな不安や焦りで心が落ち着かないかもしれません。
しかし、忘れないでください。だからこそ、この最後の4日間の過ごし方が、あなたの合否を分けると言っても過言ではありません。
この記事では、試験直前期にありがちな罠を避け、あなたがこれまで積み重ねてきた努力を本番で100%発揮するための「最後の戦略」をお伝えします。
もう迷いはありません。この記事を読めば、あなたは自信を持って試験当日を迎えることができます。
残り4日間で「やるべきこと」と「絶対にやってはいけないこと」
泣いても笑っても、残された時間は4日。この貴重な時間を最大限に活かすために、やるべきことと、やってはいけないことを明確に区別しましょう。
やるべきことリスト
1. 知識の「総点検」に徹する
新しい知識をインプットする時期は、もう終わりました。ここからは、これまで使い込んできたテキストや過去問題集、模擬試験の復習に全ての時間を注ぎましょう。
- テキストの目次を眺める: 全範囲を俯瞰し、苦手な項目がないか最終チェックします。少しでも不安な箇所があれば、その部分だけをピンポイントで読み返しましょう。
- 間違えた問題の解き直し: これまで間違えた問題は、あなたの弱点が詰まった「宝の山」です。なぜ間違えたのか、その理由を明確に説明できるレベルまで完璧に理解し直してください。
- 暗記事項の最終確認: 特に「通関業法」や「関税法等の申告・納付に関する部分」など、暗記が必須の項目は、毎日必ず目を通しましょう。各科目のより詳細な最終チェックポイントについては、以下の記事群もぜひ参考にしてください。
2. 徹底した「体調管理」
最高のパフォーマンスは、万全の体調から生まれます。この時期、無理は禁物です。
- 睡眠時間の確保: 記憶は睡眠中に定着します。徹夜は絶対に避け、毎日最低でも6時間は睡眠を確保してください。
- 本番と同じ時間に起床: 試験当日に脳が最も活発に働くよう、今日から本番と同じ時間に起きる習慣をつけ、生活リズムを整えましょう。
- バランスの取れた食事: 消化の良いものを中心に、栄養バランスの取れた食事を心がけ、体調を内側から整えてください。
3. 「当日のシミュレーション」
不安は「未知」から生まれます。当日の動きを具体的にイメージすることで、心の余裕が生まれます。
- 持ち物の最終チェック: 受験票、筆記用具（予備も忘れずに）、時計、電卓、温度調節しやすい服装など、チェックリストを作成して前日までに必ず準備を終えましょう。
- 会場までのルート確認: 電車の遅延なども考慮し、複数のルートを確認しておくと安心です。
- 試験中の時間配分を再確認: 「どの科目から解くか」「1問に何分までかけるか」「見直しの時間は何分確保するか」など、自分なりの戦略をもう一度頭の中でリハーサルしておきましょう。試験当日の持ち物や全体の流れについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
絶対にやってはいけないことリスト
1. 新しい教材に手を出す
不安に駆られて、新しい問題集や参考書に手を出したくなる気持ちは痛いほど分かります。しかし、これは最も危険な行為です。中途端ぱな知識が増えるだけで、かえって混乱を招き、自信を失う原因になります。
特に独学でここまで頑張ってこられた方は、最後の最後で不安に負けそうになるかもしれませんが、今あなたが信じるべきは、これまで共に戦ってきた相棒（テキストや問題集）だけです。
2. 徹夜や無謀な学習計画
「最後の追い込みだ！」と気合を入れるのは素晴らしいですが、睡眠時間を削るのは逆効果です。脳が疲弊し、ケアレスミスを誘発するだけでなく、体調を崩すリスクも高まります。
学習は「時間」ではなく「質」です。集中して取り組む時間を決め、それ以外は勇気を持って休みましょう。
3. 他人と自分を比べる
SNSなどで「模試でA判定でした！」「もうやることない」といった書き込みを見て、焦りを感じる必要は一切ありません。試験は他人との競争ではなく、合格基準点（原則6割）を超えるかどうかの「自分との戦い」です。
あなたはあなたのペースで、やるべきことを淡々とこなせば良いのです。
試験当日に実力を100%発揮するためのメンタル術
最後に、本番で緊張に飲み込まれず、実力を最大限に発揮するための心構えをお伝えします。
「満点を取る必要はない」と心得る
通関士試験は、満点を取らなければ合格できない試験ではありません。合格基準は各科目とも満点の60%以上です。
誰にも解けないような難問・奇問に時間を費やす必要はありません。「これは難しい」と感じたら、勇気を持って後回しにする、あるいは「捨てる」という戦略も極めて重要です。満点を狙う必要がないことをデータで理解すると、心に余裕が生まれます。
「解ける問題を確実に取る」
この意識が、あなたを合格へと導きます。
自分を信じ、最後まで諦めない
試験会場の独特の雰囲気に、緊張しない人はいません。もしパニックになりそうになったら、一度ペンを置き、ゆっくりと深呼吸をしてみてください。
そして、思い出してください。
「自分は、今日まであれだけのことをやってきたじゃないか」と。
ボロボロになるまで読み込んだテキスト、何度も解き直した過去問、それこそがあなたの努力の証であり、自信の源です。
試験終了の合図があるその瞬間まで、1点でも多くもぎ取るという強い気持ちを持ち続けてください。その執念が、最後の最後で合否を分けます。
結論：最高の準備をして、あとは堂々と戦うだけ
ここまで本当にお疲れ様でした。あなたのこれまでの努力を、私は知っています。
残り4日間は、新しいことをするのではなく、「知識」「体調」「メンタル」を最高の状態に調整するための期間です。
やるべきことをやったら、あとは自分を信じるだけ。
この厳しい試験を乗り越えた先には、専門家としての新しいキャリアが待っています。ぜひ、合格後の輝かしい未来を想像して、最後のモチベーションにしてください。
試験当日、会場であなたの隣に座っているのは、これまであなたが積み重ねてきた膨大な努力の時間です。何も恐れることはありません。
運営者「シュウ」として、あなたの合格を心から応援しています。
健闘を祈ります！
コメント