通関士試験のマークシート対策で優先するのは、速く塗ることより、問題番号・解答形式・答案欄を一致させることです。第60回試験は3科目ともマークシート方式ですが、択一式だけでなく、空欄補充や五肢から複数を選ぶ選択式、計算式、選択式・計算式があります。
この記事では、第60回通関士試験受験案内・公告を基に、答案用紙へ記入する項目、使える筆記用具、塗る単位の決め方、修正と見直しの順序を整理します。何問ごとに塗るか、見直しを何分取るかは公式ルールではないため、過去問や模試で自分の手順を測って決めましょう。
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第60回通関士試験は3科目ともマークシート方式
第60回試験は2026年10月4日に実施され、各科目とも筆記のマークシート方式です。ただし、出題形式と配点は科目ごとに異なります。
| 試験科目 | 試験時間 | 第60回の出題形式・配点 |
|---|---|---|
| 通関業法 | 9:30〜10:20(50分) | 選択式41点(13問)、択一式4点(4問) |
| 関税法等 | 11:00〜12:40(100分) | 選択式49点(17問)、択一式11点(11問) |
| 通関実務 | 13:50〜15:30(100分) | 申告書20点(2問)、選択式10点(5問)、計算式3点(3問)、選択式・計算式12点(6問) |
公式上の「選択式」には、文章の空欄に当てはまる語句を選ぶ形式と、五肢から正しいもの・誤っているものを複数選択する形式があります。「1問につき1か所だけ塗る」と思い込まず、問題文の指示と答案欄の構成を確認してください。
また、第60回の申告書問題は、NACCSを使用して行う輸出申告・輸入申告を前回と同様の形式で各1問出題すると公告されています。年度によって問題数や配点が変わり得るため、古い教材だけでマーク欄の数や順序を決めつけないことが大切です。
最初に確認する3項目と筆記用具
氏名・受験番号・受験地を書き誤らない
第60回受験案内は、答案用紙に記入する氏名、受験番号、受験地を書き誤らないよう注意を求めています。問題を解き始める前に、係員の説明と答案用紙の指示に従って記入し、科目ごとに確認します。
- 氏名の記入欄と表記
- 受験票と同じ受験番号
- 受験票に記載された受験地
欄の位置や記入方法は当日の答案用紙を正とし、自己流で先に進めず、注意事項説明を聞いてください。
答案にはHB・Bの鉛筆かシャープペンシルを使う
答案用紙への記入に使えるのは、HBまたはBの黒鉛筆かシャープペンシルです。それ以外の筆記用具では採点されないことがあります。修正にはプラスチック製消しゴムを使います。
シャープペンシルの芯径や特定の商品を公式は指定していません。普段使う物で、塗りやすさと消しやすさを事前に確認し、予備も用意しておくと実用的です。
マークする単位は過去問で決める
「1問ごと」「区切りごと」「最後にまとめて」のうち、全員に共通する正解はありません。方式ごとの負担と未記入リスクを理解し、受験年度の形式で試して決めます。
| 方法 | 向く場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| 1問・1設問群ごとに塗る | 番号対応を細かく確認したい | 問題冊子と答案用紙を行き来する回数が増える |
| 大問・ページなど短い区切りで塗る | 解答の流れを保ちつつ、未記入を限定したい | 区切りのたびに最初と最後の番号を照合する |
| 最後にまとめて塗る | 通し演習で十分な余裕を再現できた場合 | 時間切れで複数の解答が答案へ移らないリスクが大きい |
資格コンパスでは一律の問数を推奨しません。ただし、全問を最後にまとめて塗る方法は、途中の遅れがそのまま大量の未記入につながります。採用するなら、実際の試験時間で複数回再現できたかを先に確認してください。
本番で使うマークシート確認手順
1.問題番号と解答形式を先に見る
解答欄へ移る前に、問題冊子の番号、答案用紙の番号、択一・複数選択・計算などの形式を確認します。特に選択式では、空欄ごとの解答なのか、五肢から複数を選ぶのかを問題文で見分けます。
2.保留問題を問題冊子で識別する
迷った問題は、問題冊子に自分で決めた記号を付けます。記号を増やしすぎず、「再検討する」「計算をやり直す」など、見直し時に行動が分かる形にします。
ただし、問題冊子への印は答案ではありません。保留した箇所が答案用紙で未記入のままになっていないか、区切りごとに確認します。
3.区切りの最初と最後で番号を照合する
まとめて塗る場合は、区切りの最初だけでなく最後の番号も照合します。途中に保留や複数解答欄があると、単純に次の行へ進むだけではずれることがあります。
4.修正前に対象欄をもう一度確認する
解答を変えるときは、消す前に問題番号と答案欄を確認し、元のマークをプラスチック製消しゴムで消してから新しい解答を記入します。強くこすって答案用紙を傷めたり、別の欄を消したりしないよう、普段の演習から同じ筆記用具で修正を試します。
5.見直しは答案用紙の事故から確認する
残り時間に応じて、次の順で確認すると、答案用紙上の大きな事故を先に見つけやすくなります。
- 氏名・受験番号・受験地
- 未記入の解答欄
- 問題番号と答案欄のずれ
- 複数選択式の選択数・対応欄
- 修正した箇所の消し残しと新しいマーク
- 問題冊子で保留した問題
「終了前は必ず10分見直す」と固定する必要はありません。第60回受験案内が定めるのは、試験開始後30分間と終了前10分間は退出できないというルールです。終了前10分も解答は続けられるため、見直し時間は通し演習で測った自分の速度から決めてください。
過去問・模試では答案への転記まで練習する
税関は過去の試験問題と正答を公開しています。問題を解いて自己採点するだけでなく、次の手順まで含めて練習すると、本番用の型を検証できます。
- 第60回と同じ科目時間で解く
- 本番で使うHB・Bの鉛筆またはシャープペンシルと消しゴムを使う
- 決めた区切りで答案欄へ転記する
- 終了時に未記入・ずれ・修正箇所を記録する
- 時間不足なら、塗る速さだけでなく解答順と保留判断も見直す
論点別から年度別・本番形式へ進む流れは「通関士試験の過去問戦略」、模試の選び方と復習は「通関士模試の選び方・活用法」で詳しく整理しています。
よくある質問
シャープペンシルでも採点されますか?
第60回受験案内では、HBまたはBの黒鉛筆かシャープペンシルを答案記入用具としています。芯径の指定はありません。それ以外の筆記用具では採点されないことがあります。
色付きペンや蛍光ペンは使えますか?
色鉛筆、蛍光ペン、色付きペンは机上に置ける筆記用具に含まれています。ただし、答案用紙への記入はHB・Bの黒鉛筆かシャープペンシルに限ります。色付き筆記具は問題冊子の整理に使い、答案には使わないでください。
5問・10問ごとに塗るべきですか?
公式の指定はありません。問題形式が変わる箇所や大問など、番号対応を確認しやすい短い区切りから試し、通し演習で未記入やずれが起きない単位を選びます。
終了前10分になったら解答を止めるべきですか?
一律に止める必要はありません。公式ルールは終了前10分間の退出を認めないというものです。いつ見直しへ移るかは、科目別の通し演習で測った所要時間と、未記入・ずれの発生状況から決めます。
まとめ|速さより番号・形式・答案欄の一致を優先する
通関士試験のマークシート対策は、特別な裏技ではなく、必要事項を正しく記入し、問題番号・解答形式・答案欄を一致させ、修正と見直しを再現できる手順にすることです。
- 第60回は3科目ともマークシート方式で、複数の出題形式がある
- 氏名・受験番号・受験地を科目ごとに確認する
- 答案はHB・Bの鉛筆かシャープペンシル、修正はプラスチック製消しゴムを使う
- 塗る単位と見直し時間は過去問・模試で測って決める
- 終了前10分の退出制限と、解答を止める時刻を混同しない
本番前に少なくとも一度は、科目時間、筆記用具、答案への転記、最終確認まで含めて通し演習を行い、終わった後に未記入・ずれ・修正ミスがなかったか記録してください。
出典:財務省・税関「第60回通関士試験」、第60回通関士試験受験案内、第60回通関士試験公告、第59回通関士試験の試験問題(2026年7月28日確認)


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