通関士試験当日は、受験票、HB・Bの鉛筆またはシャープペンシル、プラスチック製消しゴム、規定に合う時計、通関実務で使う電卓を準備します。ただし、机上に置ける物や電卓の機能には公式ルールがあり、会場ごとの交通・入場案内も確認が必要です。
2026年10月22日現在、第61回(2027年)の試験日、時間割、持ち物、会場は未発表です。この記事では、第60回受験案内の確定情報を参考例として、今から準備できる物と、第61回の受験案内・受験票が届いてから確定する物を分けて整理します。
第61回の案内前にできる準備
- 第60回で指定された筆記用具・時計・電卓の条件を参考に手持ち品を確認する
- スマートウォッチ以外の単機能時計を候補にする
- 電卓は受験年度の条件確認後も練習に使える物を選ぶ
- 第61回受験案内の公表後に持ち物と時間割を再照合する
- 受験票が届いたら指定会場・集合時刻・個別注意事項を最優先する
第61回の最終判断では、この記事や前年の条件ではなく、税関「通関士試験」に掲載される当年の受験案内、手元の受験票、受験地を管轄する税関の会場案内を優先してください。
次回向けの仮チェックリスト|第60回の確定条件を参考にする
第60回では、次の物が持参物・机上用品として案内されました。第61回も同じとは限らないため、今は購入・動作確認の参考に使い、受験案内の公表後にチェックリストを確定します。
| 区分 | 持ち物 | 公式上の注意点 |
|---|---|---|
| 必須 | 受験票 | 持参しない場合は入場できません。記載された会場と異なる会場でも受験できません |
| 答案記入 | HB・Bの黒鉛筆またはシャープペンシル、プラスチック製消しゴム | 答案用紙はマークシート方式。他の筆記用具では採点されないことがあります |
| 問題用紙への記入 | 色鉛筆、蛍光ペン、色付きペン、定規、芯ケース | 机上に出せます。ただし、答案用紙の記入はHB・Bに限ります |
| 時間確認 | 時計またはストップウォッチ | 通信・計算機能がない物。音を発する機能があれば音の出ない設定にします |
| 通関実務 | 条件に合う携帯用電子計算機(電卓) | 第3科目「通関実務」の試験時間だけ使用できます。貸与はありません |
| 必要に応じて | 座布団、ひざ掛け、ハンカチ、目薬、ティッシュ、指サック | ティッシュは包装から中身を出します。一部は係員の判断で使用できない場合があります |
この表は第60回受験案内に基づく参考表です。第61回の受験案内が公開されたら、持参必須、机上可、試験時間中は収納の3区分で差分を確認してください。
筆箱や耳栓など、上の一覧にない物は試験時間中に机上へ置けません。かばん等にしまい、足元に置きます。鉛筆や消しゴムは故障・紛失に備えて複数用意するのが実用的ですが、本数は公式に指定されていません。
受験票は会場・受験地・到着状況まで確認する
受験票は単なる受験番号の控えではありません。試験場へ必ず持参する必要があり、受験票に記載された会場と異なる会場では受験できません。
- 受験票の氏名、受験番号、受験地、試験会場を確認する
- 貼付写真が剥がれそうでないか確認する
- 受験票に記載された注意事項を読む
- 前夜にかばんへ入れ、出発前にもう一度確認する
第60回では、2026年8月25日までに受験票が届かない場合は提出先税関へ連絡するよう案内されていました。第61回の発送時期・未着照会日は未発表です。当年の受験案内に記載された日をカレンダーへ登録し、過ぎても届かなければ管轄税関へ照会してください。申込み手順は、通関士試験の申込み方法でも整理しています。
筆記用具・時計・電卓|第60回の公式条件
答案用紙はHB・Bの黒鉛筆かシャープペンシルで記入する
第60回で答案用紙への記入に使えたのは、HBまたはBの黒鉛筆かシャープペンシルです。修正にはプラスチック製消しゴムを使い、色鉛筆や蛍光ペンなどは答案用紙には使わない条件でした。
本番前に、使用する鉛筆・シャープペンシルと消しゴムで実際にマークし、きれいに消せるか確認しておくと安心です。マークの順序や見直し方法は、通関士試験のマークシート戦略をご覧ください。
時計は通信・計算機能のない物を選ぶ
第60回では、試験場に時計がない場合があるため、時計の持参が勧められていました。使用できたのは、通信機能・計算機能がない時計またはストップウォッチで、音を発する機能がある物は音の出ない設定にする条件でした。
第60回では、スマートウォッチ、スマートグラスなどのウェアラブル端末は使用不可でした。普段スマートウォッチを使っている人は、次回案内の確認前でも単機能の時計を候補にしておくと、直前の買い替えを避けられます。
電卓は通関実務の時間だけ使える
第60回では、電卓は第3科目「通関書類の作成要領その他通関手続の実務」の試験時間だけ使用できました。第1・第2科目では使用せず、公式条件は次の3点でした。
- 計算機能だけを持つ物
- 数値表示部分がおおむね水平な物
- 電源内蔵式の物
| 使用が認められる機能例 | 使用が認められない機能例 |
|---|---|
| 四則計算、GT、税計算、数値メモリ、クリア、ラウンド・小数点セレクター、日数・時間計算、レート換算、アンサーチェック | プログラム入力・記憶、漢字・カナ・英字入力、関数電卓、紙への記録、消音できない音、電子手帳 |
税計算、レート換算、アンサーチェック機能があるだけで不可になるわけではありません。一方、RUN、EXE、PROG、sin、cos、tanなど、受験案内が不可の例として示すキーがある物は避けます。機種名ではなく、実機の機能とキーを受験案内8ページの一覧で照合してください。
購入候補の見分け方は、通関士試験で使える電卓の選び方で確認できます。最終的には第61回受験案内の機能条件と実機のキーを照合してください。
飲料・昼食・服装と電子機器の扱い
次の表も第60回の扱いです。飲料、服装、電子機器は会場別案内で追加条件が出る場合があるため、第61回の受験票と管轄税関の案内で更新してください。
| 項目 | 試験時間中の扱い | 準備のポイント |
|---|---|---|
| 飲料 | ペットボトル飲料のみ。机上に置かず、蓋を閉めて足元へ。カバーは不可 | 開封や容量の細かな条件は受験票・会場案内も確認する |
| 昼食・軽食 | 水分補給以外の飲食は原則禁止 | 会場内の売店が営業しない場合に備え、会場へ入る前に用意する |
| 上着・ひざ掛け | 机上に出せる物として案内されていますが、係員の判断で使用できない場合があります | 寒暖差を自分で調整できる服装にする |
| 携帯電話など | 試験室内での使用は禁止。机上へ置けません | アラームを解除して電源を切り、かばんへしまう |
| 耳栓・筆箱 | 机上へ置けません | 試験時間中はかばんへしまい、足元へ置く |
試験中に日常的な生活騒音が発生しても救済措置は行わないと受験案内に記載されています。耳栓は机上に出せないため、普段から完全な無音だけを前提にせず演習しておくのも準備の一つです。
試験会場と交通は受験票・管轄税関で確認する
第61回の試験地・会場は未発表です。第60回は全国13試験地で実施されましたが、次回も同じ会場とは限りません。受験案内の公表後に試験地を確認し、受験票が届いたら指定会場を最終確定します。
- 会場名だけでなく、建物・キャンパス・最寄り駅まで確認する
- 受験票の会場と、地図で開いた会場が一致しているか照合する
- 公共交通機関を基本に、運休・遅延時の代替経路も一つ決める
- 管轄税関の個別案内で、開門・入室時刻、駐車、昼食、立入場所を確認する
開門・入室時刻、駐車、昼食、立入場所は会場ごとに異なります。前年の会場条件を流用せず、第60回試験会場一覧は確認方法の参考にとどめ、第61回の公式ページから自分の管轄税関の案内へ進んでください。
前日に行うこと
前日は知識を増やすより、受験できない・必要な物を使えない事態を防ぐ準備を先に終えます。学習面の最終調整は、通関士試験の直前4週間プランと分けて考えます。
| 順番 | 前日の確認 | 完了条件 |
|---|---|---|
| 1 | 受験票と会場 | 指定会場、集合時刻、経路、代替経路を確認した |
| 2 | 机上用品 | 筆記用具、消しゴム、時計、電卓の条件を照合した |
| 3 | 電子機器 | スマートフォン等のアラームを解除する予定を確認した |
| 4 | 昼食・飲料・服装 | 売店に依存せず、寒暖差へ対応できる準備をした |
| 5 | 出発 | 起床・出発時刻と交通状況の確認方法を決めた |
| 6 | 学習 | 持参する確認資料を必要最小限に絞り、就寝を優先した |
普段と違う食事、睡眠時間、薬を一律に勧めることはできません。体調面で配慮が必要な場合は自己判断だけで準備せず、受験申込み時の特別措置や管轄税関への照会を利用してください。
第60回の時間割例|第61回は受験案内で再確認
第60回では午前9時までの集合、各科目開始15分前からの注意事項説明が案内されました。下表は第60回の実績であり、第61回の集合時刻・時間割ではありません。当年の受験案内と受験票で必ず置き換えてください。
| 時刻 | 科目・行動 | 注意点 |
|---|---|---|
| 9:00まで | 試験場へ集合 | 会場到着ではなく、受験票の案内に従って試験室を確認する |
| 9:15まで | 第1科目の指定席へ | 開始15分前から注意事項説明 |
| 9:30〜10:20 | 通関業法 | 電卓は使用しない |
| 10:45まで | 第2科目の指定席へ | 休憩中に次科目の準備を整える |
| 11:00〜12:40 | 関税法等 | 電卓は使用しない |
| 13:35まで | 第3科目の指定席へ | 条件に合う電卓を準備する |
| 13:50〜15:30 | 通関実務 | 電卓を使用できる |
各科目では、答案用紙の氏名、受験番号、受験地を書き間違えないよう確認します。試験開始後30分間と終了前10分間は退出できません。前の科目の結果を休憩中に長く検討せず、次の科目の受験票・筆記用具・時間確認へ切り替えます。
よくある質問
本人確認書類は必須ですか?
第60回受験案内が必須持参物として明記していたのは受験票です。運転免許証などを次回も一律の必須物とは断定できないため、第61回受験案内、受験票、管轄税関の個別案内に追加指示がないか確認してください。
アンサーチェック機能付き電卓は使えますか?
第60回受験案内ではアンサーチェック(検算)が使用できる機能の例でした。ただし、プログラム、関数、文字入力など使用できない機能もあるため、第61回の条件が公表されたら電卓全体を再確認してください。
スマートウォッチは通信を切れば使えますか?
第60回では、通信機能をオフにした場合を含めてスマートウォッチ等のウェアラブル端末は使用不可でした。第61回の受験案内でも確認し、時間確認には条件が明確な単機能時計を用意してください。
会場に時計や売店はありますか?
時計の設置と売店の営業は会場ごとに異なります。第60回でも時計がない会場や、売店が営業しない会場がありました。第61回の会場別案内を確認し、条件に合う時計と昼食を自分で用意する前提で計画してください。
まとめ|受験票と公式案内を基準に前夜までに準備する
通関士試験の持ち物は、便利そうかではなく、受験年度の受験案内と受験票の条件で判断します。第60回の確定条件は準備の参考になりますが、第61回の持ち物・時間割・会場が公表されたら必ず差し替えてください。
- 受験案内の公表後に、必須持参物・机上用品・収納物へ分ける
- 受験票が届いたら、会場・集合時刻・個別注意事項を確認する
- 筆記用具・時計・電卓は、当年の機能条件と実物を照合する
- 机上に出せない物は事前にかばんへしまえるよう整理する
- 交通・開門・昼食などは管轄税関の会場案内を確認する
出典:財務省・税関「通関士試験」、第60回通関士試験、第60回通関士試験受験案内、第60回通関士試験に係るお知らせ(2026年10月22日確認)


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